冬の住まい。困り事のトップは「結露」

冬の足音が近づいてくる頃。冬の寒さが厳しい北陸地方は毎年備えはしているとはいえ、やはり憂鬱。今回は冬の暮らしの中でどのようなお悩みを感じているかご紹介します。

冬の住まいの悩み、こんなこと

「みんなにやさしいリフォーム」のHPに冬の住まいについての悩みがのっています。これをまとめると、以下の結果が出ました。

窓の結露がひどい 28%
エアコンが常時つけっぱなしで、電気代が気になる。 16%
脱衣所が寒くて、お風呂に入る時がつらい。 15%
朝、部屋が寒くて布団を出るのがつらい。 14%
足元が冷える。 11%
換気をしたいが、室温が下がるので出来ない。 5%
エアコンを付けても、暖かくなるのに時間がかかる。 3%
その他 8%

「みんなにやさしいリフォーム あなたの住まいはどうですか?冬に多いこんなお悩み」より

結露は悩みのトップ

結露がやはりトップに来ました。

結露は、室内外の温度差と湿度によって発生します。最近の家は気密性が高く、暖気を逃しにくい構造になっているので、室外との温度差はかなり大きくなります。こまめに換気すれば結露は防げますが、「換気をしたいが、室温が下がるので出来ない」という声もアンケートにあり、難しいところです。

大抵は発生した結露を拭き取ることで対処していますが、毎朝雑巾や結露ワイパーを使うのははっきりいって大変!横着な筆者は晴れの日は、「太陽がそのうち乾かしてくれる」と放置してしまいます。

結露を放置するとこんなトラブルが…

ところで、結露はただ部屋がジメジメするだけでなく、様々なトラブルを引き起こします。最も起こりやすいのが、カビです。水滴が流れて溜まる窓枠の下部をよく見ると、既に黒い点々=カビ!があるかもしれません。カビはアレルギーの原因になる他、肺炎を引き起こす原因になるなど、とても危険なものです。

また、金属製品のサビもあります。最近人気のアイアンのインテリア製品は、注意が必要です。

結露予防策

トラブルを引き起こす結露は、なるべく発生しないように対策をすることが大切です。

換気

前述では「室温が下がるので出来ない」という声もありましたが、やはりこれが基本。料理中・入浴中・室内干しをしているなど、湿気が発生しやすいときに行う、1日3回など回数を決めて換気をするなど、ルールを作るのはいかがでしょうか?

除湿

除湿器や除湿剤を使い、部屋の湿気を吸い取ります。除湿器をかけると部屋干しの洗濯物の乾きが良くなる、布団がカラッとするなどの効果が期待できます。ちなみに、観葉植物や花瓶は湿気を出すものなので、結露が気になるときは置かないでください。

室温

室温の上げすぎは結露の原因になるので、寒いからといって温めすぎには注意しましょう。

暖房器具の見直し

暖房器具には開放型と非開放型があります。

開放型は、石油ストーブ・ガスストーブ・石油ファンヒーター・ガスファンヒーター。燃焼の際に大量の水蒸気を発生させるため、部屋を暖める度に部屋の湿度が上昇します。結露を減らすには、非開放型のオイルヒーター・エアコンなどを使用するようにしましょう。

アンケートに出てきた「つらい」の言葉。冬のイメージを象徴しているようです。この言葉を少しでも減らし、快適に暮らしたいものです。

参考資料