生前整理と遺品整理の相談窓口

「生前整理」や「遺品整理」を検索すると、ネットには多くの業者のHPが溢れ、どこを選んだらよいか混乱しがちです。今回は、業者を選ぶ際の手助けになるHPを紹介します。

1. 家財整理相談窓口

遺品整理や特殊清掃(注)業者18社が2015年に設立したのが、一般社団法人 家財整理相談窓口。消費者への家財整理(生前整理・遺品整理・空き家整理)に関する適切な広報や、相談窓口支援、加盟業者の技術の標準化やサービス向上、それらを通して家財整理業界の健全な発展を目的とした活動を行っています。(注)事件・事故などで遺体の発見が遅れたことにより、ダメージを受けた室内の原状回復・復旧業務を行うこと。

こちらのHPには、「よい整理業者の見分け方」や、生前整理・遺品整理・空家整理の、それぞれの作業の流れと作業事例が紹介されています。

一般社団法人 家財整理相談窓口のHPはこちら

よい整理業者の見分け方

詳しくはHPをご覧いただきたいのですが(大変詳しく書かれています)、家財整理業ならではのポイントを、以下に記します。

  1. 「整理」の専門業者か。
    最近は多種多様な要望が多く、専門的な知識が必要。片手間に事業展開しているようであれば、依頼者に寄り添う仕事ができない。
  2. 「整理」作業に対する想いをどの程度感じられるか。
    依頼者の想いを見積もり担当者がどこまで理解しているか。ただの片づけではないので、大事なポイント!
  3. 事業所やスタッフにどんな資格があるか。
    買取には「古物商許可」、家庭の廃棄物の運搬には「一般廃棄物収集運搬許可」、配送には緑や黒ナンバーの貨物車など、様々な許可・認可・資格が必要。これらが、安心・安全の目安。
  4. 家庭系一般廃棄物が主な処分品となる家財整理で、「産業廃棄物収集運搬許可がある」と殊更に宣伝していないか。
    家庭の廃棄物運搬には「産業廃棄物運搬許可」は無効。それでも宣伝しているとすれば、その業者は廃棄物に対しての知識が浅いか、消費者の無知(一般人は廃棄物の法令に疎い)を利用しているか。いずれにしても、良い業者とはいいがたい。
  5. 不要品の買い取りを業者に依頼するなら、古物商の許可を取っているか。また、古物商許認可番号を公にしているかを確認。
    古物商番号が公にできない……ということは、「古物商の許可を取らず違法に買取をしている」「営業を請け負うだけで、実際の整理は他の業者に丸投げ」している可能性あり。

「家財整理」と一言でいっても、多様な依頼があり、そのためには多くの資格・許可が必要な、複雑な業務です。それ故、細かいところまで丁寧に対応している業者を選びたいものです。

(一般社団法人 家財整理相談窓口)よい整理業者の見分け方のHPはこちら

2. 遺品整理士認定協会

遺品整理業務の専門家=遺品整理士を要請し、遺品整理業界の健全化を目指している、一般社団法人 遺品整理士認定協会。こちらのHPでは、資格の認定を受け、同協会の会員が在籍する優良企業を都道府県別に紹介しています。法規制を守り、遺品整理業務を真摯に行っている企業ばかりです。この資格の有無も、業者を選ぶ際のポイントになるでしょう。

一般社団法人 遺品整理士認定協会のHPはこちら