お風呂リフォームはバリアフリー対応が必須!浴室で危険な個所3つ

今回の記事では、お風呂のバリアフリー対応についてお話します。

高齢になると体の筋力の低下によって足が上がりくくなったり、体をバランスさせることが難しくなったりします。そのため、段差のある出入口、深すぎる浴槽は、入浴する時に事故が起きる確率が高くなります。

お風呂で危険なところはどこ?

危険箇所その1. 出入り口の段差

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浴室がタイル風呂の場合、脱衣所と浴室内との床の段差がある住宅が多いです。

段差は2cm以下にしよう

この段差が2cmを超える場合は、床が濡れた状態で上がり下がりすると危険度がさらに高くなります。出入り口の段差は、フラットまたは2cm以下にしましょう。高齢の方の場合、段差の転倒は多くが骨折につながり、ひどいときには寝たきりとなることもありますので、特に注意が必要です。

危険箇所その2. 出入り口のドア

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画像:LIXIL

出入り口をドアにしてしまうと、万が一浴室内で転倒した場合、浴室外からの扉の開閉が困難になります。

バリアフリー対応にするには、引き戸を選択しましょう。一般的な家で見られる開き戸タイプよりも、引き戸は開閉スペースをとらないため、どの住宅でも簡単に導入することが可能です。

危険箇所その3. 浴槽の深さ

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画像:LIXIL

昔の浴槽は、深さが深く、またぐ時にどうしても危険度が高くなります。片手を浴槽や壁に掛けながら、またぐ人がほとんどでしょう。最近の浴槽は深い浴槽よりも低い浴槽が主流となっており、バリアフリー対象の浴槽も低いものばかりです。あまりに深い浴槽は、それ自体を取り替えてしまうことをお勧めします。

浴槽へのまたぎ動作に対しては、手すりを取り付けることで滑る危険性が改善されます。

既存のお風呂に新たな手すりを付ける場合、種類にもよりますが、大体1万円から2万円台で(確認下さい)取り付けが可能となります。

介護保険を利用したリフォーム

高齢者の方で要介護、要支援に認定されている方は、介護保険を利用したリフォームも可能になります。

これは、介護を必要としている方が、例えば上記のような手すりを付ける、段差を減らすなど、介護リフォームに必要とされる工事を対象に各自治体が補助金を出しているものです。ほとんどの各市町村で対応していますので、詳しくはお住まいの地域の介護保険課へ問い合わせしてみてください。

自立を目指した介護リフォームについて知りたい方へ

初めての介護は戸惑うことが多いですが、まずは危険な場所を改善することによって、介護する側も、される側も生活がしやすくなります。介護リフォームの基本について知りたい方は、こちらをご覧ください。

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