梅雨に入る前の住宅メンテナンス

6月に入り梅雨の時期が近づいてきました。気象庁データによると、北陸地方は平年であれば6月11日頃とのことです。そこで今回は「梅雨に入る前の住宅メンテナンス」についてお話いたします。

木造住宅は水から守ることが大切

梅雨と言えば雨の日が続きますが建物にとっては雨漏りが大敵です。木材は水が侵入して濡れたままの状態が続くと腐朽を起こすことがあります。

屋根・外壁・バルコニー防水に不具合があると雨漏りを起こし、そのままにしていると構造体の木材がダメージを受けて耐震性が低下する原因になります。

これでは建物はもちろんのこと、住まわれているご家族の生活を守ることができません。本格的な梅雨の前に大切な家を守るためのメンテナンスをご紹介します。

屋根

屋根は以下の部位での不具合が雨漏りの原因となりますので、不具合を発見した場合は早めに修理をしましょう。

屋根材の割れ・ズレ

長く使用してきた屋根材は台風や雪などにより、割れやズレが生じていることがあります。割れた部分の交換などが必要ですが、長期間そのままとなっていた場合はルーフィングや野地板の補修が必要になることもあります。

瓦屋根の漆喰

瓦屋根の場合は漆喰の劣化により、ひび割れや脱落が目立つようになります。漆喰の詰め直し工事が必要になります。

スレート屋根・金属屋根の棟板金

スレートや板金屋根の場合は頂上部分に棟板金が施工されています。この棟板金を固定している釘が、金属の伸縮や風の影響により緩んできます。棟板金の交換や場合によっては下地木材の交換も必要になります。

外壁

外壁材は近年では窯業系サイディングが一般的になり、かなりのシェアを占めています。窯業系サイディングでの雨漏りの原因となる不具合は以下のようなものがあります。

目地シーリングの劣化

外壁の目地(つなぎ目)にはシーリング材が施工されていますが、経年劣化などによりひび割れや隙間が発生します。少しでも隙間が発生した場合は、シーリングの打ち替え(撤去~プライマー再塗布~新規充填)が必要となります。

塗膜の劣化

窯業系サイディングの表面は塗装がしてあり、塗料自体が防水性能を持ちます。長期間、風雨や紫外線にさらされていると塗膜自体の防水性が低下していきます。白亜化とも呼ばれる劣化ですが、外壁を素手で触ると白い汚れが付着します。いずれかのタイミングで外壁の塗りなおしが必要となります。

バルコニー(ベランダ)防水

屋根や外壁のメンテナンスについては必要性を感じている方は多いですが、バルコニー防水のメンテナンスの必要性を感じている方は少ないのが現状です。しかしバルコニーから雨漏りする事例は意外と多く、定期的なメンテナンスが必要である箇所です。

トップコートの劣化

バルコニーは『FRP防水』や『塗膜防水』などで防水処理をおこない雨水の侵入を防いでいます。この防水層を保護するためにトップコートと呼ばれる表面処理をしていますが、劣化するとひび割れや剥がれを起こして下にある防水層がむき出しになります。防水層を長持ちさせるためにはトップコートの塗り替えが必要です。

防水層のひび割れ

防水層のひび割れは、雨漏りを起こす可能性が高く早急に防水層の改修工事が必要です。

まとめ

梅雨に入る前の住宅メンテナンスというテーマでお話ししましたが、梅雨以外でも台風などの大雨や強風という自然災害に対しての備えにもなります。本格的な梅雨の前にぜひチェックしてみてください。

気になられることがありましたらオスカーコールセンターまでお気軽にお問い合わせください。