家の中での危険な場所の事故原因と対策。出入口、階段、大きなガラスなど

前回は、家庭内でいかに事故が多いかについて紹介しました。今回は家の中で事故が頻繁に起こりがちな場所5ヶ所について、それぞれの事故原因と具体的な対策について紹介していきます。

家の中での危険な場所の事故原因と対策

1. 出入り口の段差(転倒)

段差+女性

建具を挟んで、外と内の床面の仕上げ材の違いや段差がある場合には気をつけることです。具体的には玄関扉、勝手口の扉、浴室のドア・引戸などです。滑りやすくなっていたり、多少でも表面に凸凹があるとつまづいたりします。

「足元灯を付ける」「目印にマット等を敷く」「建具の下部分を透明ガラスにする」といった目に見えるようにする事で防ぐというのもひとつのアイデアです。

2. 階段まわり(転倒・転落)

階段平面図_2

階段での事故は家庭内でもっとも大きな事故につながります。万一のことを考えて階段周辺にガラスの出入口戸などを用いないようにしたり、割れるものは置かないようにすることです。

その他、階段の手すりが付いていても、まだ自分には用がないものと思わず、しっかり握って登り降りする習慣をつけましょう。怪我をしたくてする人はいません。大抵は「つい」「うっかり」と油断した時だからです。

3. 大きなはめ殺しのガラス(衝突)

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玄関ホール、 中庭、 インナーテラスなど、外の風景を取り入れてダイナミックかつ開放的な使い方をしたい時、大きなガラスを採用します。そういったときに子どもが走ってガラスに衝突するというケースも考えられます。

ガラス手前にフラワーBOXや、衝突防止用の柵などを設けて危険回避しましょう。

4. 折戸(指挟み)

 折戸_1

最近の住宅のクローゼッ卜では、折戸が多く見られます。折戸の開け閉め時に子どもが指を挟んでケガをする事故が多く報告されています。

※各メーカーとも、この箇所のデザインに力を入れており、角を丸くしたり隙間ができないような工夫をしたりしておりますが、注意しておいたほうがいいでしょう。

5. 吹抜けなどの手すり(転落)

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吹き抜け部分の手すり高さですが、一般的には、90cm~110cm程度の高さが多いようです。外部のベランダ手すりの高さに対しては110cm以上と決まりがあるのてすが、吹抜け部分などの手すりに対しては、明確な基準はありせん。

お子様を抱っこしたときなどは、130cm~140cmの高さが必要です。また、手すりのデザインをすっきりしたくて縦格子の量を少なくした結果、小さいお子さんがそこから落下したなどとならないようデザインにも注意が必要です。

いかがでしたか?特にこれまでヒヤッとした経験がある方などは特に注意して頂き、リフォームなど対策をしていきましょう。