知っておきたいリフォーム基礎知識。工事の後にやるべきこと

リフォーム工事が終わると、最終確認です。これでようやく、リフォームの完了となります。

竣工検査

竣工(しゅんこう)検査とは、工事終了時に外構(建物の周囲)も含め完成した建物に、不具合がないかを検査することです。業者と一緒に契約通りにできているかを、チェックします。

注意点として、

  • 設備機器の使い方などは実演してもらう。
  • 手直し工事が必要な場合は、補修内容のほか、残金の支払い時期なども相談する。
  • 契約時に保証の取り決めをしている場合は、その内容ついて説明を受ける。
  • 工事後不具合が生じた場合に備え、連絡先を確認する(合わせてアフターサービスの範囲や入居後のメンテナンスの目安も相談)

書類を確認して保管する

契約書や図面のほか、設備機器の取扱説明書なども保管しましょう。ボックスファイルなどを使い、「リフォーム工事関係書類」をまとめて、置き場所を決めておくとよいですね。オスカーでは「住まいのくすり箱」という専用のBOXを工事完了の引渡し時にお渡ししています。

定期的な点検やメンテナンスが大事

せっかくリフォームした住居。長くそして安心・快適に過ごしたいものです。そのために、日常的な点検やメンテナンスは欠かせません。以下に節目ごとに行うことが望ましい点検を紹介します。

1年ごとの点検
(住居者が行う)
5年ごとの中期点検
(専門家・業者の協力)
10年ごとの総合点検
(専門家・業者の協力)
部位 ・屋内(外壁、屋根、ベランダ)
・屋内(床、壁、天井)
・建具
・設備(給排水、電気、ガス)
・その他(異臭、カビ、音、害虫)
・屋外(外壁、屋根、雨どい、軒裏、塗装)
・屋内(床、壁、天井)
・建具
・設備(給排水、電気、ガス)
・屋外(基礎、土台)
・屋内(床組、柱、壁、天井、小屋組)
・その他(防水など)
目的 建物の傷みやすい部分の点検。
床材や壁材の傷や反り、建具や金具の不良、雨漏りの形跡など、日常生活の中で異常がないかを目でチェックする。
見えない箇所の異常を発見することが目的。
内外装や基本設備などを点検する。
建物の本体の維持が目的。
建物の構造的な部分の計測や点検をする。
処置 簡単な処置は住居者自身が行う。ただし、設備の異変や雨漏りは、早めに施工会社に依頼する。 見えない箇所の異常の発見や処置は、素人には難しいため、専門家や専門業者に依頼する。 床の沈下や傾斜、壁や天井のたわみなどの計測は、信頼できる専門家に依頼する。

点検やメンテナンスの程度で、住居の寿命や資産価値は大きく変わります。将来もし、売却することになっても、大切な住居の価値が少しでも上がっていると嬉しいですよね。

おすすめの関連記事