家庭内事故から高齢の親や子供を守る!事故が起きる前に出来ること

こんにちは、住まいるオスカーです。

今日は、身近な所の事故についてのお話です。家庭内事故と聞くと、火災や地震などの天災が原因の家庭内事故を連想する方が多いかもしれません。

違うんです。家庭内事故とは、転倒や転落、溺死など身近な原因が多く、その死亡者数も交通事故による死亡者数よりも多いのです。そして、この家庭内事故の原因は、家のつくりや暮らし方に問題があると見られています。

家庭内事故の主な内訳

  • 食べ物をのどに詰まらせる
  • 嘔吐で窒息
  • 階段から転落
  • ベランダから転落
  • 段差でつまずき転倒
  • 浴槽内で溺死
  • 家庭内の温度差によるヒートショックの引き起こし
  • 火傷

古い住宅の階段は勾配が急で、手摺が付いていなかったり、段差も多かったりすることも、転落・転倒による事故の原因となります。

ベランダやバルコニーでは、鉢植えなどを置く方も多いと思います。が、その鉢植えを足掛かりにした幼児の転落事故も増えています。

昔ながらのお家は断熱性能も良くないため、自宅内で温度差が生じ「ヒートショック」など心臓に負担をかけてしまいます。特に12月から2月の寒い時期は、入浴前後や入浴中、トイレへの移動中に心肺停止をきたす人が激増します。高血圧、糖尿病、肥満、動脈硬化症などの疾患を持つ人は特に注意が必要です!>ヒートショックについて詳しくはこちらの記事へ

それぞれのお宅によって、家庭内事故につながる原因も違いますし、全て改善しようとすることは難しいかもしれませんが、住まいるオスカーでご提案できる改善案をお教えします。

家庭内事故の回避方法

階段からの転落を回避する

1.階段に手摺りを取り付け

階段手摺 降りる
階段手摺り

手すりが付いていない場合、まず手摺をとりつけましょう!つかまる所があるだけで事故要因の軽減になります。

2.階段の掛け替え

昔のお宅の階段は急勾配の階段が多く、手すりがあっても危険なことが多く、その場合は掛け替えをおすすめします。段数を増やし、勾配を適切な勾配にします。

3.生活スペースを全て1階にする

これは1階をメインとして生活できる間取りやスペースがあれば叶う事ですが、思い切る事が出来るなら、リフォームする!という手段もあります。>バリアフリー工事の施工事例はコチラ

段差でつまずき転倒、浴室内で溺死の回避方法

1.低段差・つまずき防止スロープ取り付け

段差解消機
段差解消機

低コストで、ホームセンター等にもあって、購入しやすくすぐに取り付けられるので、まずは段差スロープで段差の回避ができます。素材も幅・高さもいくつかあります。それぞれのお宅の段差に合わせて購入できます。

2.段差解消機

主に車イスの方向けになりますが、段差が大きくスロープでは解消できない場合にテーブルが上下する段差解消機が有効になります。

浴室手摺
浴室にも手摺を

3.段差のある所・滑りやすい所に手摺り取り付け

段差のある所で、スロープが付けられない、もしくは付けない場合手摺1本あるだけでも違います。手摺につかまり踏ん張る事が出来るので、手摺取り付も段差によってはつまずき転倒対策の1つです。

滑りやすい浴室入口や浴槽周りにも転倒防止に手摺取り付をおすすめします。

家庭内の温度差によるヒートショックの回避方法

1.トイレ、洗面脱衣室、浴室に暖房器具設置

トイレや洗面脱衣室用にコンセントに繋ぐだけのお手頃なセラミックヒーターなどもよく見かけます。火事の心配も無いですし、人感センサーやタイマーの付いたものもありますので、付きっぱなしで勿体ないという人にもおすすめです。

浴室暖房換気扇

2.浴室暖房換気扇取り付け

浴室の換気扇を暖房付換気扇に変えるだけで冬でもポカポカあったか、ヒートショックの心配も軽減されます。

3.浴室・洗面脱衣室リフォーム

タイルの冷たいお風呂、温度差のある脱衣室をリフォーム!システムバスを入れて、脱衣室の断熱材もしっかり入れポカポカ入浴タイム!安心して脱ぎ着できて、お風呂に入る事が出来ます。

最後に…

年々一人暮らしの高齢者が増えています。うちの親はまだ大丈夫!と思っていても、ひょんな事から事故に繋がります。早いうちから危険回避して何かしら対策しておく事をおすすめします。もしもの事があった後だと後悔してしまいます。まずは、家の中の危険な所をチェックする事からしてみましょう。

上記以外にも、たくさんの危険回避方がありますが、いくつか挙げさせてもらいました。小さな事で解消出来たり、大掛かりなリフォームが必要だったりと、そのお家ごとに家庭内事故から守る方法も違うと思います。

ホームセンターなどで買ってきて対応できない所は、専門の知識が必要になり、相談が必要になります。また、自治体によってはバリアフリーリフォームに補助金を出している場合もありますので、自治体窓口やケアマネージャーなどに確認されることをお勧めします。

それぞれのお宅に応じ、快適にお住まい頂けるようご提案したいと思いますので、お気軽に住まいるオスカーにご相談下さい。