知っておきたいリフォーム基礎知識。工事の際に注意すること
いよいよリフォーム工事が始まります。ここでも注意すべきことが色々あります。自身の大切な家です。「業者にお任せ」にしないように気をつけましょう。
工事前のチェックポイント
見積書には工期が記載されているので、それから逆算して余裕を持って準備をしておきましょう。以下に、ポイントを記します。
- 工事箇所にある家具や荷物を移動する。
- 居住したままリフォーム工事をする場合は、水道・ガスが使用できない期間や時間を確認する。
- 工事中住居に入れない場合は、仮住まいの手配をする。
- 工事車両・施工業者の出入りや騒音・ホコリ・ゴミの発生など、普段の生活にはないことが起こるので、近隣の方へあいさつをする(業者が近隣の方へ書面を送ることも)
- 減税制度や補助金を受ける場合は、必要な手続きが済んでいるか確認する。
- リフォーム瑕疵保険を希望する場合、業者が手続きを済ませているか確認する。
- マンションの場合は、管理組合に届け、共有部分の使用や材料の搬入方法などについて承認を得る。
工事中のチェックポイント
納得のいく状態で契約が進めても、いざ工事が始まると仕様やスケジュールの変更などが出てくる場合があります。そうした場合でも、気をつけて事業者とコミュニケーションをすることで、納得のいくリフォーム結果を得ることができます。
1.契約内容通りに工事が進んでいるか。
工事が始まったら、契約時に示された工程表に沿って工事が進められているか、担当者から定期的に報告してもらいましょう。断熱改修や耐震補強などの工事箇所は、工事後に壁で隠れてしまいます。見えなくなる前に、担当者立ち合いのもとで材料が入っているか確認しましょう。
プロが工事を進めている中、口を挟むのは気が引けるかもしれませんが、素人だからこそ、疑問は積極的にたずねましょう。放っておくと、手遅れになる場合も。気になるところは写真を撮って保存しておくことも有効です。
2.工事内容の追加や変更は書面で。
工事を始めると、新たな不具合が見つかったり、図面通りでなかったりと、工事中に内容の追加や変更を余儀なくされる場合もあります。また、当初のイメージとは異なる仕上げの色や設備の位置などを、変更したくなる場合もあります。
そのようなときは、現場の作業者へ直接依頼することは避けて、工事を契約した事業者の担当者に伝えます。この場合も、口頭で済ませず必ず書面や図面を残しましょう。
3.追加工事の発生に必要なこと。
工事内容の追加や変更には、工事前に追加費用の有無を確認しましょう。金額が変更する場合は、再度見積書を出してもらい、契約変更を行いましょう。
このような場合には、「住宅リフォーム工事内容変更合意書」を用意してもらい合意事項を書込みます。最初の契約の際には必要ありませんが、このような書類があることも知っておくと、いざというとき慌てません。