太陽光システム

ご存知ですか?太陽光発電システム
我々一人ひとりが地球の「環境にやさしく」から「より良い環境づくり」への第一歩をふみ出せる仕組みが、太陽光発電システムです。
そんな太陽光発電の仕組みをご説明します。

太陽光発電の意義

今、世の中には電気・ガス・灯油など人間の生活には欠かせないエネルギー源が存在します。
化石燃料などは限りがあり、いずれは枯渇するとされています。
また電気にしても、万一の際はいとも簡単に供給困難に陥り、電気を買うことに頼ってきた私たちもこれを見直す時代になってきました。
そこで近年脚光を浴びているのが太陽光発電です。
発電により電気を自給でき、自給した以外の電気は世の中に供給(売る)できます。
また、どれくらい創ったかが見える仕組みになっています。
太陽光発電はスマートライフの第一歩です。

家庭用太陽光発電システムの仕組み

  1. 電気を創る
    太陽電池モジュール太陽光パネルで太陽の光を受けて電気(直流)を創ります。
  2. 交流に変換
    パワーコンディショナ太陽光パネルで創った直流の電気を、家で使える交流に換えます。
  3. 電力を分配
    住宅分電盤 発電した電気を各部屋のコンセントに送ります。
  4. 電気を使う
    電気製品や設備 昼間は太陽光で創った電気で、家中の家電製品を使います。
  5. 電気をチェック
    エネルギーモニター創った電気の量、売った電気の量などが、グラフやイラストでわかります。
  6. 電気を売る・買う
    創った電気が余ったら、電力会社に送電して電気を買い取ってもらいます。

こんなことが知りたいQ&A

昼間に使う電力量と売電とは?

太陽光発電は、日中の明るい間に発電しますが、この間、家庭内の電力使用はここから賄われます。
太陽光発電の電圧は家の外からくる電圧により少し高く設定されます。よって家庭内の使用電力量を発電が上回れば、発電されて上回った分の電気が建物を出て、電柱に向かって逆流していきます。これが「売電」です。
逆に使用量が発電を上回れば、足らない電気が電柱から流れてきます。これは「買電」です。
よって昼間不在の場合は発電分の殆どが売られていきます。

「kW」ってなに? 「kWh」ってなに??

毎月ポストに入れられる電気料金の検針及び領収書によくこんな単位が書いてありますよね。
この違いをご存知ですか?
太陽光発電の話になると、必ずこの単位の話になるのでもしご存知でない方は記憶しておいてください。

A=[アンペア] 宅内の分電盤や電力契約で有名な単位です。電気の量を表します。
V=[ボルト] 100V、200Vなどよく耳にする単位です。電気を押す力(電圧)を表します。
W=[ワット] 60W電球などで有名な単位です。電気出力値(エネルギー)を表します。アンペア×ボルト=ワットになります。
kW=[キロワット] 「ワット」の「キロ」単位です。1000W=1kWです。
kWh=[キロワットアワー] 「キロワットアワー」ある出力値の製品をある一定時間使用した場合の出力値です。キロワット×時間で求めます。
例:この60Wの製品を12時間使用したら、60W×12時間=720=0.72kWhの電力量となりました。これを1年間毎日使い続けたところ、年間で0.72kWh×365日=262.8kWhの電力量となりました。

太陽光発電システムのモニター等で発電及び使用量の表示はこれで表示されます。
これに料金単価をかけ合わせた数字が電気料金です。
ちなみに、一般家庭の昼間の一日の電力使用量は

共働きで日中不在の場合の電力使用量は・・・約1.0〜1.5kWh
日中、父母が在宅の場合の電力使用量は・・・約3.5〜4.5kWh

目安として、昼間の電力使用量(8:00〜17:00)は1日の使用量の30%前後と言われています。
これより多い電気を昼間に創れば余った分は売電になります。またこの間の電気代は0円です。
一度、電気料金領収書を見ながら計算してみてはいかがでしょうか?

売電金額ってどうやって決まるの?

現在、売電には固定買取制度があり国が決めた 売電単価×余った電力量 が売電金額となり手元に戻ってきます。
口座を作り、そこに売電金額が振り込まれるようになります。また、名義は一親等まで変更可能です。
売電単価は平成22年度に ¥48/kWh、平成23年度に ¥42/kWh、この先この単価は今のところ下がっていくとされています。
太陽光発電システムを設置した年度から、先10年間はこの単価で固定されるので、設置が遅れれば先10年間の売電価格も下がるということになります。
また、設置から先10年後以降はどうなるかというと、売電単価は ¥24/kWhと言われています。ですから、単価 ¥48/kWhの年に設置した場合は設置11年目からは ¥24/kWhと半分になります。故に設置から10年間のアドバンテージは多大です。

うちに太陽光発電システムを設置するとしたら?

太陽の光がたくさん注げばいいわけですから、南向きの2階屋根面が大きければ大きいほどたくさん設置できます(=発電できる)。
あいにく、屋根が南方向に向いていない場合では次に2階屋根東面が候補です。
西面より東面の方が朝の空気が夕方より澄んでいるため光が比較的たくさん入ってきますのでこちらの方が有利です。
できれば、2階屋根の南面と東面とでまとめたいですね。

ご注意

日本海側においては【積雪】も大きな悩みです。発電の妨げになるだけでなく、パネルの破損のおそれもあります。基本的には雪降ろし(または落下させる)をおすすめしています。
太陽光パネル設置面方向に隣家が迫っている場合は落雪(滑雪)防止の措置や設置しないなどの配慮が必ず必要です。
また、2階からの落雪の恐れがある1階屋根へは設置のお勧めはしません。
※製品により積雪地域による設備基準があります。又、当社独自の基準も設けております。

太陽光発電はどれくらい「もつ」のだろう?

一般的に性能の寿命は20〜30年と言われています。
設置20年経過でも出力低下は1割未満とされ、よほどの外的要因がなければ長寿命となるでしょう。
ちなみに、日本で一番古い太陽光発電の設置が長崎県平戸市の尾上島灯台(おがみしま)という灯台で、なんと1966年の設置です。今も健在です。
ただしシステム内で、家庭用に使える交流の電気に変換するパワーコンディショナー(インバーター)は寿命が早く15〜20年で交換する必要があります。
それ以外には、外的要因による損傷に注意が必要です。
落下物・飛来物などに起因する損傷は避けたいところです。

それはそうと、わが家の屋根、太陽光乗せても大丈夫だろうか?

屋根にもいろいろな種類の屋根形状、屋根材、屋根勾配、屋根構造があります。また、築年数も関係します。
建物の耐震上の問題としては太陽光パネルのm²あたり20kgの荷重が負荷されます。ですから築年数の古い建物では屋根の下地・屋根組みを診断することをお勧めします。
また、比較的寿命の短い石綿スレート屋根材(コロニアル)など、ある程度劣化している場合は改修を先か同時に行った方がコストの無駄が出ません。
訪問販売、家電屋さんなどはこのあたりの話を素通りしがちなのでご注意ください。

太陽発電Q&A

Q1.太陽光で売電した場合、その収入は課税対象になりますか?

A1.

まずなりません。基本的には雑収入という形になりますが、この収入のための設備投資があるため収入から減価償却を引き算します。また、この発電により電力の自給もしていますがこれは収入にあたりません。そうすると20万円以上の収入にまずなり得ないため対象外となります。
ただし、他の給与以外の収入があり、これを合わせて減価償却分を引き算した太陽光収入が20万円を超える場合は確定申告が必要となります。

Q2.万一の停電時にはどうすれば良いですか?

A2.

「自立運転」というスイッチがありますのでこれを切り替え、分電盤のメインブレーカーを落としてください。
そうすると、1500Wまでの電力をシステム発電している間は使用できます。
※メーカーによりスイッチ位置や操作方法は異なります。

Q3.太陽光発電をつけようと思っています。近くに工場がありますが、何か問題がありますか?

A3.

工場のある周辺には比較的高い電圧がかかっていることが多く、太陽光をつけた場合、工場が休みの日等の場合は急に周辺への電圧が高くなり【売電】しなくなることがあります。
電力会社にて電圧調整が必要です。ただし電力会社にて、事前に周辺電圧を調べる事になっています。

Q4.売電メーターは10年で交換すると聞きました。本当ですか?

A4.

本当です。交換は義務となっており、自己負担となっております。アナログ式とデジタル式があり、デジタル式は非常に高価であるためあまり採用されていません。当社はアナログ方式を採用しています。

Q5.落雷があった場合は大丈夫なの?

A5.

パワーコンディショナーでメーカーが想定した雷のエネルギーの範囲で守られています。ただし、想定外のエネルギーだった場合はパワーコンディショナー内損傷の恐れがあります。メーカー保証期間内の修理は無償でできます。太陽光発電自体が雷を寄せ付けやすいものでもないのですが、周りに高い建物や工作物がない場合は注意が必要です。

太陽光発電システム こんなご提案・工事をいたします編はこちら[PDF]