離れていても老親を見守るには。

就職・進学・結婚で親元を離れる子ども。年月が経ち、自身も親も年齢を重ねて、気がかりになるのが親のこと。遠く離れていても、見守るにはどうしたらよいでしょうか。

離れていてもできること

まずは、こまめに連絡を取ること。固定電話・携帯電話ともすぐに連絡が取れるようにしましょう。一言二言交わすだけでも様子が分かります。

その他には、

  • 罹っている病気があれば把握し、かかりつけ医・主治医・服用している薬を知っておく。
  • 体調を崩したときのために、健康保険証・医療保険証のコピーを取っておく。
  • 預金通帳や実印など重要な物の、保管場所を知っておく。
  • 友人・近所の人、習い事・勤め先の連絡先を聞く。
  • 民間の見守りサービスを使い。安否を確認する。

象印マホービンでは、親が専用の電気ポットを使うと自動的に電子メールで子に知らせる「みまもりホットライン」を行っています。また、家事代行サービスの定期コースを子が契約し、親の様子を知らせてもらう方法もあります。

実家に帰ったとき、注意すること

帰ったらそれとなく、家の中を観察しましょう。以下のポイントに該当すれば、認知症が進んでいる可能性も。

  • 洗濯物や食器などが、きちんと片づけられているか。洗濯物が脱ぎ散らかされている、流しに食器が溜まっているのは要注意。
  • 冷蔵庫に賞味期限切れのものや、同じものが多数入っていないか。
  • 家の中で変なにおいがしないか。上記2点の状況に加え、トイレ以外で排泄することもあります。

認知症の人は、上手く段取りができなくなる、場所や時間が分からなくなるなどの傾向があります。たまに子に会うと、親はシャキッとして認知症の傾向が現れないことがあります。最低、1泊はしてじっくり様子を見ましょう。

実際、親が衰えたらどうするか

もし、認知症の疑いがあれば、早めに専門医に見せましょう。根治は難しくても、投薬などで進行を遅らせることができます。

実際の対処法ですが、

  • 配食サービスなどを使い、栄養バランスのとれた食生活にする。
  • 家事代行サービスを利用する。
  • 親が住む自治体の介護サービスを調べる。自治体によりサービスが異なるのでしおりや小冊子で確認(ウェブサイトで公開しているので、ダウンロードで入手可能)
  • 自活が困難と感じたら、介護サービスの利用を申請。子が代理で役所に申請することが可能。

離れて住んでいても、できることはあります。子自身の生活のペースを守りながら、できることをやってみましょう。