男性用・共有用と２つのトイレがあり、解体して１つのトイレ空間を作る事となりました。
使い勝手を良くし、寒くない空間にするため、数回打合せを行い準備を進めました。
男性用と共有用の間(照明用スイッチ脇)には柱があり、抜くと大掛かりな工事になってしまうので、柱を残しつつ開口部の確保を考えました。

既存のサッシは１枚ガラスの窓となっており、冬は冷気が入ってきて大変寒いそうです。
先進的窓リノベ事業という補助金制度があり、今回の工事で使う商品『外窓交換カバー工法』は対象となっています。

既存トイレの天井・壁・床の解体後です。
給水管・排水管・電気配線を新しい位置へ付け直す工事を行い、その後に部屋が寒くならないように断熱材を入れて壁を張ります。

中央の柱は残したままにした状況で新しい建具を付けますので、照明用のスイッチも移動させます。

新しい壁を張った後は、壁紙を貼っていきます。
壁に張っている石膏ボードの繋ぎ目を無くす為に、パテ処理を行っています。
この簡単に見えるパテ処理も、職人さんの技術が必要な重要な作業です。

壁紙を貼り終えたら、トイレを設置する前に窓の工事。写真は新しい窓枠を付けた状態です。
今回は「カバー工法」と言って、既存の窓枠は外さずに新しい窓枠をかぶせる形で納めます。この工法が確立するまでは、サッシを入れ替えるには外壁も剥さないといけませんでした。

外側からはこんな感じ。
外壁を壊すなどの大掛かりな工事は必要ありません。

新しいサッシを納めて完成。
内側は明るく見えるように枠の色は白にしました。
ペアガラスになり断熱性が格段に上がり、冬の冷気もシャットアウト。

外から見るとこんな感じです。
外観色に合わせて、サッシの色は濃い茶色です。
カバー工法なのでサッシ自体は少し小さくなります。

中央にあった柱を抜かずに建具を付ける為、アウトセット引き戸を採用しました。
そのことにより、開口部を以前より広く確保することが出来ました。

手洗い付きキャビネット。しかも手洗い水栓は自動となっています。
幅が広めなカウンターになっているので、手摺りのもカウンター幅に合わせて足の長い商品を選択。
収納スペースも多くあるので、トイレットペーパーや掃除用具も入れることが出来ます。
キャビネット上のアクセントパネルもかっこいいですね。

明るく清潔感があり、使いやすいトイレ空間が完成しました。
バリアフリーも考え、トイレの扉があった段差は無くし、照明も人感センサー付きの物となっています。
トイレの背中側はアクセントとしてストライブ柄の壁紙を貼り、明るい雰囲気を演出しています。