太陽光発電パネルの売買電の仕組みと、相性の良い電気料金プランのシミュレーション
太陽光発電パネル特集、いよいよ今回はお金編です!
目次
太陽光発電パネル設置後の電気料金はどうなる?
パネルを設置後、家庭の電力は大きく分けて以下の3つの種類に分かれます。
- 太陽光発電パネルが発電した電力を家庭内で使用する場合
- 家庭内の使用電力量をパネルの発電量が上まわり、電力が「売電」される場合
- 家庭内の使用電力量がパネルの発電量を下まわり、足りない電力を「買電」する場合
太陽光発電パネル特集の第1回目の記事で紹介したように(「太陽光発電システムとは?発電→使う→売るの仕組みを理解しよう」記事)、太陽光発電パネルの役割は自力で電力を発電することですから、発電分の電気料金を支払うことはありません。
また、家で使わなかった余分な電力は売電する仕組みになっています。逆に、家庭での発電量では、使用料をまかなえない場合には足りない分を設置前と同じように買電します。余ったら売り、足りなければ買う、ということです。
たとえば、昼間不在の場合は発電された電力の殆どが売られていきます。一方、家事やエアコンなどで電力の使用料が多い朝・夕方の時間帯は、発電している以上の電力が必要になり、その場合には、足りない電力を買うことになります。
1日の電気の使用料と、太陽光発電パネルにした場合の金額
太陽光発電パネルのお金の仕組みが分かったところで、次に気になるのは、具体的に電気会社の電力のみを使った場合(パネルを設置しない)とパネルを設置した場合の料金にどれほど差があるのか?という点だと思います。
まずは普段の電気の使用量と電力会社の料金プランから見ていきましょう。
1日の電気の使用量
図にあるように、17:00-22:00の時間帯が最も電気の使用が多いことが分かります。夜ご飯の準備や入浴など家で人が活発に動く時間ですね。つまり、この時間帯の電気の利用を見なおせば、電気料金が大きく下がるはずです。
ライフスタイルに合わせて電気料金プランを選んで、得をしよう!
電力会社では幾つかのプランがあるのをご存知でしたか?
多くの方は契約の際にアンペア数「20A, 30A, 40A等」を選んだかと思いますが、実は、これ以外にも選択できるプランがあるのです。
北陸電力の場合、一般家庭向けでは次のプランがあります。(2014年2月時点)
- 定額電灯
- 従量電灯
- 時間帯別電灯(エルフナイト8)
- 季節別時間帯別電灯I(エルフナイト10)
- 季節別時間帯別電灯II(エルフナイト10プラス)
- 公衆街路灯
- 深夜電力
- ホワイトプラン電力Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ.Ⅳ
プラン変更によってどれくらい料金が変わるかを以下ページから試算できます。(平成25年7月からの新料金単価)
北陸電力 電気料金シミュレーション
また、東京電力の場合は、一般家庭向けでは次のプランがあります。(2014年2月時点)電気料金のシミュレーションもこちらからできます。
- 従量電灯B・C
- 朝得プラン
- 夜得プラン
- 半日お得プラン
- 土日お得プラン-
北陸電力と東京電力の例を見て分かるように、一般的には基本プランに加え、朝・夜などライフスタイルに合わせて選択できるプランがあります。
太陽光パネルと相性の良い電気料金プランは?
では、次に太陽光パネルのお金の仕組みと相性の良い電気プランはどれでしょうか。
前述した、昼間は電気があまり、夕方は電気が足りなくなるというケースの場合、時間帯によって電気料金が変わるプランのうち夕方や夜の料金が安くなるプランを選ぶべきということができます。
「深夜電力」プランでシミュレーションをした場合の表を見てください。
電気代が多く発生し、かつ発電量が少なくなる深夜でも従来の料金に抑えつつ、昼間の電気代は発電によって料金がかかっていません。
このように、太陽光パネルを設置後には電気会社の料金プランを見直すことによって日々の電気料金をもっと減らしていくことが可能になります。
太陽光発電パネル特集!今後の予定記事
次回いよいよ最終回です。太陽光発電パネルの設置にかかる時間、具体的な工事の様子を紹介していきますので、設置をお考えの方は是非ご覧くださいね!
- 太陽光発電パネルとは?太陽光発電システムとは?発電→使う→売るの仕組みを理解しよう
- オスカー社員が太陽光発電パネルの設置を決めた理由とは?
- 太陽光発電パネルの売買電の仕組みと、相性の良い電気料金プランのシミュレーション(本記事)
- 太陽光発電パネル設置の工事の様子を見てみよう
太陽光発電の基本やよくある質問をまとめたページ
住まいるオスカーの太陽光システムについてのページでは、太陽光発電について基本やよくある質問をまとめて分かりやすく解説していますので、こちらも合わせて読んでみてくださいね。